春夏秋冬叢書 発行物「三ヶ根山発 四季旬報」


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「三ヶ根山発 四季旬報」

カラスの弁護人こと
「渥美守久」の四季旬報。
三河湾周辺の自然観察から
語り続ける日本の自然。

発売中

渥美守久 著
定価 3,000円(税別)
B6判/ハードカバー/272頁
ISBN978-4-901835-26-8 C0340


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「カラスの弁護人」の肩書きで烏の生態研究と保護を訴える
「渥美守久」のライフワーク四季旬報。
月3本の自然観察レポート。それが始まって既に13年になる。
平成17年3月から平成19年2月までの最新2年分が1冊になった。
「これまで児童と共に愛鳥活動を楽しみ、
野鳥と木のつながりを知り、深く植物と接し得た。
花、実、樹形、葉の特長、種子を見ても樹木に迫れるようになった。
身近な自然の魅力を五感でキャッチし、わくわくする。
これが私の〈自然との会話〉。
この楽しさを多くの人に知って欲しいと願い、
三河湾周辺の自然環境に目を向けた日々を送る。」
それを語り、送り続けた四季旬報は、
自然を愛する全ての人々への貴重な道標となる。





目次
平成17年 春
梅が香に/庭のサンシュウの木〜♪/黄花の春/さくら、桜/樟若葉白い花の黒灰/ゴールデンウィーク/隼と青い空/ワイルドフラワー
平成17年 夏
麦秋の頃/あじさいの里/小鰺刺/七夕様梅雨明け/キャンプの夜/もう秋!/臭木/思い草
平成17年 秋
コシヒカリ/葛の花/EXPOと鵜飼/金木犀薫るころ三谷祭/ホトトギス/鹿の声/冬の気配/木枯らし吹く
平成17年 冬
秋を土産に/銀杏/柚子冬至/冬苺/若葉赤い実/ムール貝の思い出/雲海/鷂
平成18年 春
大葉夜叉五倍子/馬酔木/薄墨桜/山桜かな/竹の子萌黄のころ/躑躅と楠若葉/愛鳥週間/小島の磯で
平成18年 夏
白い花のころ/デンパーク/夏野菜/茶の湯と羽箒/さがらの森クイズ四季旬報〈1〉/鰻/クイズ四季旬報〈2〉/秋の序奏
平成18年 秋
萩/スナメリ/蜂ぼい/渡りの季節/一本の木の下に/草の旅モーツァルトの手紙/愛知こどもの国の秋に/夕日に舞う鳶
平成18年 冬
破竹の勢い/冬の花/水鳥の棲める町/正月の朝/春は黄色から春の七草/春の海/春の交響詩/烏の潮干狩り
あとがき





木枯らし吹く 11月下旬
早朝、茶臼山への出がけに、北がにわかに曇って霧雨となった。風が起こり赤や黄色の木の葉が舞い散る。ちょっと車を止め、山桜の紅葉がはらはらと舞い散るのを見送った。街路樹の花の木の葉が路上で渦を巻き、波が寄せては返すように転がりながら舞う。「木枯らし小劇場」とでもいおうか。小さな低気圧通過のひと時である。フロントガラスに花の木の紅葉を二〜三枚乗せたまま走った。




鷂 2月下旬
「隼が窓ガラスに当たって死んでしまった。鶫も一緒に…」と「愛知こどもの国」環境育成課から連絡が入った。この周辺は隼の生息環境だけに、すぐ「三ヶ根ハヤブサを守る会」の吉見代表と急行。
 ここ2、3年、隼の高齢化を心配していた矢先である。ことに雄が片目を病んだと観察されているだけに、ひょっとして「片目」が逝ってしまったかと、不安がよぎる。




デンパーク 6月中旬
日ごろ季節の話題を綴るので、三河湾周辺の海山に出来るだけ目を留めている。中でも、一年を通して楽しませてくれる安城の「デンパーク」は、私の自然博物館。約三、二五〇種もの植物が、何時出かけても、「今を見て」と語りかけてくる。この時節なら、池のほとりの七色の紫陽花、睡蓮、山法師、菩提樹の花、山桃の実。小川に沿ったグラスウォークでは、夏鳥の大葦切が葦の茎に止まって「ギョギョシ、ギョギョシ」と大騒ぎ。時には、鼬が姿を見せる。




愛知こどもの国の秋に 11月中旬
公園や街路樹には桜と欅の紅葉。また南京黄櫨や銀杏の黄色い葉が身近な秋を伝えてくる。でも「紅葉が遅いね!」「待ち遠しい」の声がする。山が紅葉しないと落ちつかない。一昔前なら、11月20日ごろが鳳来寺山や香嵐渓の紅葉の見頃であった。
 三ヶ根山周辺の秋は、九月の山桜の紅葉に始まり、気付かれないまま、さびしい落葉となる。




春の交響詩 2月中旬
山裾にある白梅の林が早くも満開で、やはり例年より2週間ほど早い。
 山桜の美しさは、蒲郡から幡豆にかけての低山が、三河湾で最も美しいと確信している。
 三ヶ根山の春が待ち遠しい。主役登場の前に、山を黄色に染めるのが大葉夜叉五倍子の花。
林道を造ったり、幡豆石を採掘したり、山を削ったりした跡に、いち早く芽生える落葉樹だ。




渥美守久氏「自然観察レポート」
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